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皆さんは、「セラミド」という成分をご存じでしょうか?
セラミドは、肌の保湿や柔軟性を維持する役割のある成分で、細胞膜に多く存在しています。
肌の一番上の層、角質層に存在し、細菌やさまざまな外部刺激から肌を守っており、体の中でも皮膚や髪に関わりが深く、化粧品にもよく利用されています。
水分を挟み込む効果があり、外に水分を逃がさない働きもあるため、乾燥肌の人や敏感肌の人にとって、とても大切な成分と言えます。
セラミドが不足すると、肌細胞が水分を保持することが出来なくなり、肌が乾燥し始め肌トラブルを起こしやすくなります。
バリア機能も低下してしまうため、治りも悪くなってしまうことも。肌の角質層に含まれている成分のため安全性も高く、アトピー性皮膚炎の治療として使われることもあります。
男性の化粧品としての効果・メリットは?
ここからは、セラミドの男性の化粧品への効果やメリットを見ていくことにしましょう。
■保湿効果
男性は皮脂の分泌が活発で、乾燥とは無縁と思いがちですが、決してそんなことはありません。
というのも、確かに男性の皮脂量は女性に比べて約3倍とも言われていますが、水分量は女性よりも少なく、女性の水分量の約半分以下と言われています。
そのため、慢性的な水分不足に陥っている可能性もあり、皮脂の分泌も男性ホルモンの影響だけとは言えない部分があるのです。
乾燥した状態が続くと、肌はこれ以上の水分蒸発を防ぐために、皮脂を分泌して膜を作ります。
これがいわゆる、皮脂膜なのですが、過剰に分泌されるとテカりの原因になってしまったり、ニキビの原因にもなってしまったりするのです。
セラミドは、そんな男性の乾燥肌対策にもってこいの成分です。肌が乾燥している人はもちろん、ひげ剃り後にヒリつきを感じる人は、セラミド不足が考えられます。
セラミドを積極的に取り入れることで、水分を保持する力をサポートし、取り入れた水分を逃がさない肌に導きます。■バリア機能を高める
セラミドは、バリア機能を高める効果もあります。
バリア機能が低下すると、外的刺激に反応しやすくなってしまう他、肌荒れの治りも悪くなってしまいます。
男性はニキビに悩む人も多いかと思いますが、ニキビも出来やすくなってしまい、治りも悪くなってしまいます。
セラミドを取り入れることで、バリア機能が高まり、肌荒れに負けない肌に導いてくれます。バリア機能の高まりは自然治癒力にも大きく影響し、肌荒れの回復も早くなります。
なかなか肌荒れが治らない人は、積極的に取り入れると良いでしょう。
■エイジングケア効果
赤ちゃんの肌はふっくらとしてハリがあるのは、ヒアルロン酸やコラーゲンとともに、セラミドもたくさん含まれているからです。
セラミドは年齢を重ねるごとに減少していき、気候などの環境の変化によっても減少します。セラミドを補うことで、ターンオーバーが促進されしわを浅くしたり、水分を十分に貯えることでシワを浅くする効果などがあります。
特に美容効果、エイジング効果に優れているのは「ヒト型セラミド」とされ、メンズオールインワン化粧品にも配合しているものがあります。
■紫外線による肌ダメージを軽減
セラミドにはいくつか種類がありますが、その中に紫外線に対する効果を発揮する種類があります。
ひとつは、紫外線を肌に入り込ませない働きをするセラミド。
もうひとつは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促す作用のあるセラミドです。
紫外線を入り込ませないセラミドとは「天然型セラミド2」というセラミドのことで、肌に浸透しやすく、肌馴染みが良いのが特徴です。
直接的に紫外線をカットする訳ではありませんが、肌が隙間なくうるおいで満たされることにより、紫外線が肌奥まで入り込まない環境を作ります。
紫外線のみならず、温度変化のダメージにも防ぐことが出来るようになります。
肌の新陳代謝は、肌がうるおいで満ちているときに正常に行われます。
そのため、セラミドを取り入れることで肌がうるおい、新陳代謝をしやすい状態になり、出来てしまったシミの排出を促す効果があります。
セラミドを化粧品以外でとる場合はどんなものがあるか?
セラミドが多く含まれる食品は黒色をしていることが多く、代表的な食材は「こんにゃく」です。
他にも、小豆やひじき、わかめやゴボウなどにも豊富に含まれています。
セラミドを効果的に浸透させるためには、血流を促進させる白色の食品を食べると良いとされ、タマネギやカリフラワー、ジャガイモなどと食べると効果的です。
また、手軽に摂取するのならサプリメントが便利。食べ合わせなど気にすることなく、効率よくセラミドを摂取することができます。
セラミドにデメリットはあるか?
セラミドは人の肌に存在する成分のため、デメリットらしいデメリットの報告がありません。
しかし、セラミドを選ぶ際には、原料をよく確認してから使用するようにしましょう。セラミドと謳っているものでも、必ずしも肌効果があるものとは限りません。
出来るだけ天然のもの、植物由来のものを選ぶようにし、肌効果の高いセラミド成分を選ぶようにしましょう。セラミドは、老若男女問わずに安心・安全に使える成分です。特に、乾燥肌や敏感肌にとっては、ぜひ積極的に摂取して欲しい美容成分と言えます。
ヒアルロン酸を水に例えるのなら、セラミドはコップ。水分を受け取る器と言えます。
どんなに水分を補給しても、受け取る器がなければどうしようもありません。
保湿を考えたメンズオールインワンを考えた場合は、ヒアルロン酸やコラーゲンの他に、セラミドが配合されているものを選ぶようにしましょう!