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皆さんは、「ヒアルロン酸」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
ヒアルロン酸はよく化粧品に配合されていて、肌にうるおいを与える成分として知られています。ヒアルロン酸は私達の体内にも存在し、乾燥から守ってくれています。
ヒアルロン酸が抱え込める水分の量は、1gで水6リットルを抱え込めると言われており、私達の体の約60%が水分だということを考えると、私達にとってヒアルロン酸は大切な成分と言えますよね。
ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在し、水分保持や細胞の保護の役割があります。肌の水分を保持し、弾力を与えシワやたるみになりにくい肌へ導いてくれています。
また、肌のみならず、関節の軟骨機能を正常に保ち、老眼や眼精疲労の改善にも関わっています。体内の細胞を活性化させる働きがあり、健やかな体を維持するために、必要な成分と言えます。
男性の化粧品としての効果・メリット
男性化粧品に配合されているヒアルロン酸には、どんな効果やメリットがあるのでしょうか?
■保水効果
ヒアルロン酸と言えば、この効果を外すことは出来ません。
ヒアルロン酸は、数ある保湿成分の中でも高い保水効果を持った美容成分です。真皮層(肌の奥)に多く存在し、肌のうるおい、ハリや弾力に大きく関わっています。保水効果に優れ、乾燥肌の人にはぜひ使って頂きたい美容成分です。
肌に浸透しやすいのは、「スーパーヒアルロン酸」と呼ばれるアセチルヒアルロン酸で、天然のヒアルロン酸よりも、2倍保水力があるとされています。
馴染みやすさもあり、乾燥肌を改善したい人にはおすすめの成分です。
■エイジング効果
ヒアルロン酸は「コラーゲン」や、肌に柔軟性を与える「エラスチン」とも関係が深く、三位一体の関係と言えます。
コラーゲンは肌にハリを与える成分ですが、それはヒアルロン酸やエラスチンが十分な量あるからこそ効果が発揮できる訳で、ヒアルロン酸もまた同じです。
ヒアルロン酸が減少すると、コラーゲンは質が悪くなり、エラスチンも減少してしまうため、肌にハリや弾力がなくなり、シワやたるみが現われます。ヒアルロン酸とともに、コラーゲンとエラスチンを取ることで、うるおいに満ちた弾む肌へと導いてくれます。
メンズオールインワンには、この3つがバランス良く配合されているものもあり、エイジングケアをしたい人にはおすすめです。

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■バリア機能のサポート
ヒアルロン酸には、肌のバリア機能を高める効果があります。
先程のエイジングケア同様、ヒアルロン酸が単独でその効果を発揮するということではなく、他の成分との相乗効果により、バリア機能が高まると言うことです。
バリア機能を高めるためには、肌にうるおいを与える必要がありますが、ヒアルロン酸、コラーゲンのほか、「セラミド」があげられます。
セラミドは、肌の中でコップのような役割を果たします。ヒアルロン酸という水分をどんなに給水しても、受け入れるコップや皿がなければあふれ出ていくだけです。
セラミドを取り入れることで、ヒアルロン酸を余すことなく受け止めることが出来るようになるため、肌がうるおいで満ちていくようになります。コラーゲンもまた、水分を逃さない効果に優れていて、肌のうるおいを守るために必要な成分。
この3種類の美容成分の力により肌がうるおいで満ちていると、バリア機能が復活し、肌トラブルに負けない肌へと生まれ変わります。
乾燥対策に重きを置いているメンズオールインワンに配合されていることが多く、なかなか乾燥肌が改善されない人におすすめです。
■美白効果
ヒアルロン酸は、保湿やエイジングケアのイメージが強い美容成分ですが、美白にも効果があります。
そもそも、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正しいリズムであれば、出来てしまったメラニンもスムーズに排出され、シミが出来てしまうことも、濃くなってしまうことも防ぐことができます。
ターンオーバーを正しいリズムにする条件としてあげられるのが、肌のうるおいです。
うるおいがなくなってしまうと、ターンオーバーは乱れ、滞りがちになってしまうため排出が遅れ、色素沈着を起こしてしまうことでシミになってしまうのです。
ヒアルロン酸は高い保水性を持つ美容成分で、外的刺激の影響を受けにくい成分です。そのため、肌のうるおい環境を強力にバックアップあいてくれるため、シミが出来にくい肌状態へと導いてくれます。
ヒアルロン酸を化粧品以外でとる場合はどんな方法があるのか?
ヒアルロン酸を化粧品以外で摂取する場合、どのような方法があるのでしょうか?
食事の場合、ヒアルロン酸が多く含まれる食材として、ウナギ、豚足、フカヒレなどがあげられ、納豆や山芋などにも含まれています。
また、サプリメントも数多く発売されています。
「低分子ヒアルロン酸」や「ナノ化ヒアルロン酸」など、効率的に体内へ吸収できるものがあり、ヒアルロン酸の効果を十分に得たい人は、食事よりもサプリメントで摂取する方がおすすめと言えます。
ヒアルロン酸のデメリット
先程の食事での摂取に繋がるのですが、ヒアルロン酸は分子がとても大きく、吸収されにくいデメリットがあります。
しかし、化粧品に関しては少し事情が違ってきます。
確かに、低分子ヒアルロン酸は肌への浸透力が高いのですが、水分蒸発速度が速く、そのためサラッとした質感になっています。
乾燥肌の人にとっては、物足りなく感じたり、乾きを感じることも。
高分子のヒアルロン酸は、浸透力は低いものの、持続時間が長く、しっとりした質感のものが多く、乾燥肌の人やしっとりした質感が好きな人に向いています。その時の肌状態に合わせて、チョイスするといいでしょう。
数多くのメンズオールインワンには、ヒアルロン酸が配合されています。
それだけ、男性にとっても必要な美容成分であり、さまざまな肌悩みに対応するための基礎を築くために、重要な成分ということが言えます。
肌状態や肌悩みをしっかりと把握した上で選ぶことが、美肌への近道と言えます。ヒアルロン酸を上手に利用して、うるおいに満ちた肌を目指しましょう。